うなぎは絶滅するのか?

土曜の丑の日にはうなぎを食べる習慣のある日本ですが、うなぎをスーパーで見かけると蒲焼き1枚あたり輸入もので1000円前後、『国産天然もの』は見かけることが珍しくもなり蒲焼き1枚あたり2000円前後になっています。

うなぎの値段が右肩上がりで、とても家庭の夕食で手が出る事が少なくなった背景にはうなぎの資源が減少している事実があります。

うなぎの資源は減少し続けており、国内で『国産天然もの』として食べられているニホンウナギは2014年には絶滅危惧種に認定されています。

また、輸入ものとして海外から輸入されるヨーロッパウナギはニホンウナギよりさらに2008年に絶滅危惧種に認定され、ワシントン条約で規制の対象とされています。

現在国内で販売されているうなぎのほとんどが養殖のうなぎになります。ですが、養殖だからと言って資源減らないわけではありません。現在の養殖方法では、子どものシラスウナギを大きく育てる養殖方法をとっています。

本来自然に育つ予定のうなぎを食用に捕まえているため、その分だけ自然のうなぎは減ってしまいます。人工孵化の養殖方法は確立されていますが、まだ販売用のうなぎを養殖できるだけの仕組みはないようです。

私たち一般の人は早く資源の減らない養殖方法の確立を願うばかりです。

うなぎの養殖について

日本では明治の頃からうなぎの養殖に取り組んでおり、試行錯誤をかけて今では浜名湖のうなぎで有名な静岡をはじめ愛知、三重など中部地方でのうなぎの養殖が盛んです。

うなぎの養殖方法には2種類あり、天然のシラスウナギを捕まえて育てる方法と養殖場で人工孵化させたシラスウナギを育てる方法があります。

天然のシラスウナギを育てる方法では、まず漁船でシラスウナギを捕まえます。シラスウナギは衛生環境の整った屋根のある養殖場で細菌感染に注意しながら大切に育てられます。

海外では田んぼのような池の養殖場で育てている国も多くありますが、衛生環境や死んでしまううなぎも多く出ることから国内では建物での養殖が主流のようです。

また、人工孵化させたシラスウナギを育てる方法を完全養殖と言います。捕まえた親うなぎの卵を人工孵化させて食用となるうなぎまで育てる技術は数年前に確立されました。ですが、設備の面で莫大な費用がかかることから販売用のうなぎを完全養殖で育てることはできていません。